今年もインターナショナルオープンデータデイに参加しました

IODD2019 in Matsudo

インターナショナルオープンデータデイとは
「オープンデータデイは、誰もが自由に使うことができる「オープンデータ」を作ったり、 使ったり、考えたりするイベントを世界中の都市で同日開催するお祭りです。」
https://odd.okfn.jp/#what

今年もCodeforMatsudoはオープンデータデイに参加しました。
昨年は、Coderforトウカツという流山・柏・そして松戸のCoderfor3団体で行いましたが、今年は千葉県地域IT推進協議会データ活用部会が主催となり、千葉県でシビックテック活動をする団体(CivicTechZenChiba、他)が松戸に集まり行われました。

プレイベントとして2月16日に「データをもらいにお邪魔します in いすみ鉄道編」を行いました。そこでの振り返りとして、データ分析と実地視察を行うことにより、観光情報や交通情報を利用しながら地域情報と合わせ、観光資源化する取り組みやデータの在り方について参加者でアイディアを話し合いました。
また、今回松戸での開催ということもあり、「データをもらいに行きませんか?松戸編」と題して2月16日に伺った際に頂いた大多喜町コミュニティバス情報を可視化したのでこのマップの横展開の検討も行いました。
開催場所も、データを観光にどう活用できるかという内容から、まさに松戸観光案内所のスペースとは適所だったと思います。

最初は、2月16日のイベントの振り返りを行い、参加者と情報共有をはかりました。そしてふたつのチームに分かれイベントは進みます。

いすみ鉄道の実施視察からデータを使ってアイディアを考えるグループでは・・・
いすみ鉄道でのワークショップを振り返り、すでに公開されているデータ(オープンデータ含む)と当日収集したデータを重ね合わせ、相関性などを見つけ、どんなデータがあると良いかという話し合いを行いました。

データ検証するいすみ鉄道グループ

話し合いから「観光が目玉ではなく、電車に乗ることを目的」とすべきなのでは?という意見がでました。いすみ鉄道を絡めたコラボできそうな資源や電車の中でのイベントが有効なのではないかという方向になり、そのうえでデータの形式を検証していくとやはり、現状の課題として自治体のページ(情報)の中から使えそうなデータを探し出すこと事態が困難であり、あったとしてもPDF形式の場合は、エクセルなどへの再変換の手間がかかることがわかりました。統一的でもう少し詳細なデータ公開が必要という見解となりました。

データ活用部会へ報告する資料 から抜粋

このグループとしては”シェアラブルデータ”の必要性について再認識とその課題の共有をはかることができた思います。これをもとにデータ活用部会の中で具体的な次のアクションについて議論出れば、良いと思います。


大多喜町コミュニティバスマップを使って、汎用性のあるクラウド型情報提供の方法を検討するグループでは…
「データをもらいに行きませんか?松戸編」のお題ですが、GitHubを利用してちょっとした地域情報を地図上にマッピングして容易に共有することはできないかというところから、大多喜町コミュニティバスマップをベースにシステム的にコアな部分(実装するプログラム)と見せたい内容の個々のデータの部分をうまく分離することを検討しました。
また、実際に載せたいデータを作ってみて、よりデータ変換を容易に行えないかについても検討してみました。
現状の大多喜町コミュニティバスマップはデータ部(バス停やの時刻表の情報)をプログラムと同じプロジェクト(ひとつのグループ)として作られています。データはCSV形式や画像(jpg,png)を入れ替えれば容易に個別の地図情報として有用な作りにはなっています。このプロジェクトをフォーク(コピー)してプログラムを修正した場合に元のプログラムへ修正を反映を行う際に個々のデータ差分の反映を行わないようにする考慮が発生します。

単体では良いツールだけど拡散したら管理が大変かも?

今回は時間内にうまく分離することはできなかったですが、参加してくれたメンバーにはプログラムの構造や、やりたいことが伝わったと思います。継続課題として一旦、今年の夏前を目処にバージョンアップを目指します。

プログラムとデータを分離して管理しよう!

データ形式については、基本CSV形式ですが一部HTML形式での記述があるため、ホームページをさわったことがある方ならばデータ修正は容易に行えるのですが、経験のない方だとやはり戸惑うと思いました。
対応方法として例えば、エクセルやスプレッドシート(google)をうまく利用して1シート目に必要なデータを記入することで2シート目に1シート目のデータを参照する関数を使用してHTML形式に変換(情報付加)を行うことでGithub上へ格納するデータを2シート目から持っていくような手順を試してみました。 こちらもデータのパターンが様々という点で汎用的にするまでには至りませんでした。これについても同様に継続課題です。

データ変換をEXCELで…

せっかくなので「千葉県の酒」という紙マップをデータに変換してバスマップに一緒に載せてみました。
複数の異なった種類のデータを載せることも可能だし、今後はWEBサイトにも地図の埋め込みとしても提供できるように拡張を検討していきます。

最後にデータ活用部会を通じてデータの利活用をどのように進めていくかについて簡単ですがまとめました。

まず、検証として地域ごとの特色や課題を洗い出し関係各位で共有すること。
次に、公開可能なデータを意識してデータを収集すること。
そして、公開すること。さらにデータが再利用されること。

今年のインターナショナルオープンデータデイは改めてデータ活用の重要性や公開への扱いの難しさに触れた半日でした。
参加者の皆さん、お疲れさまでした。

IODD2019 in Matsudo 最後に参加者でパシャ!

参考資料としてデータ活用部会へ報告する資料を一部抜粋出典させて頂きました。